ロンドンナショナルギャラリー展の見どころや混雑状況は?みんなの感想やおすすめグッズもご紹介!

その他もろもろ

今年いちばんの奇跡といわれている展覧会、『ロンドンナショナルギャラリー展』。

約200年の歴史をもつロンドンナショナルギャラリーが、代表作をまとまった形で貸し出すのは史上初!

すべての作品が日本初公開で、今後もう二度とこないであろうと言われているものばかり。

なかには、あの有名なゴッホの「ひまわり」もきていますよ。

そこで、ここでは展覧会の見どころや混雑状況を徹底分析。

ツイッターの感想やおすすめのお土産・グッズも紹介していきます。

これからロンドンナショナルギャラリー展へ行こうとしている方は必見です!

ロンドンナショナルギャラリー展の概要

ヨーロッパ絵画を網羅する、質の高いコレクションで知られるロンドンナショナルギャラリー。

ロンドン中心部・トラファルガー広場に面して建ち、年間の来場者数は世界の美術館・博物館でもトップ10に入る約600万人超え。

イギリスが誇る、世界屈指の美の殿堂とも言われている美術館です。

そんなロンドンナショナルギャラリーのコレクションが東京と大阪で見ることができる、歴史的な企画展がこの「ロンドンナショナルギャラリー展」です。

ここまで大規模な館外での所蔵作品展を行うのは、200年の歴史のなかではじめてなんだとか。

全61作品すべてが日本初公開で、今年いちばん注目をあびています。

東京展の概要

開催場所国立西洋美術館(東京・上野公園)
住所〒110-0007 東京都台東区上野公園7-7
アクセスJR上野駅下車(公園口) 徒歩1分
京成電鉄京成上野駅下車 徒歩7分
東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅下車 徒歩8分
開催期間2020年6月18日(木)〜10月18日(日)
入館料【一般】1700円/【大学生】1100円/【高校生】700円
※入場の日時を指定した「日時指定入場券」を購入する必要があります。
開館時間 午前9時30分~午後5時30分 (金曜日、土曜日は午後9時まで)
休館日月曜日、9月23日
※ただし、7月13日、7月27日、8月10日、9月21日は開館
公式HPhttps://artexhibition.jp/london2020/

大阪展の概要

開催場所国立国際美術館(大阪・中之島)
住所〒530-0005 大阪市北区中之島4-2-55
アクセス京阪電車中之島線「渡辺橋駅」2出口から徒歩約5分
JR大阪環状線「福島駅」、東西線「新福島駅」2出口から徒歩約10分
阪神電車「福島駅」3出口から徒歩約10分
Osaka Metro 四つ橋線「肥後橋駅」3出口から徒歩約10分
開催期間2020年11月3日(火・祝)〜2021年1月31日(日)
入館料【一般】1700円/【大学生】1100円/【高校生】700円
※入場の日時を指定した「日時指定入場券」を購入する必要があります。
開館時間午前10時~午後5時(金曜、土曜日は午後8時まで開館)
休館日11月16日(月)、11月24日(火)、11月30日(月)
12月14日(月)、12月30日(水)〜1月2日(土)、1月18日(月)
公式HPhttps://artexhibition.jp/london2020/

ロンドンナショナルギャラリー展で見るべき作品・見どころ

遠近法ヲタクが描く!『聖ゲオルギウスと竜』/作:パオロ・ウッチェロ

 
 
 
 
 
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竜にとらわれたお姫様を救う、キリスト教の聖人・聖ゲオルギウスを描いたこちらの作品。

ルネサンス期の作品は目に見える世界をあるがままに再現したものが多く、この「聖ゲオルギウスと竜」もそのひとつ。

聖人の後ろに光輪(天使のような光る輪のようなもの)はなく、現実的に描かれています。

また、遠近法ヲタクであるウッチェロらしく、線遠近法の技術が使われているのも特徴のひとつ。

中央にある三角の山を起点に、手前の芝生を描くことで遠近感を出しています。

パオロ・ウッチェロの作品は残っているものが少なく、日本で見る機会はほとんどないので必見です。

目玉作品!『聖エミディウスを伴う受胎告知』/作:カルロ ・クリヴェッリ

日本ではあまり知られていないカルロ ・クリヴェッリですが、「ルネサンスの奇想の画家」と呼ばれるほど個性豊かな作品を生み出しており、こちらの作品もそのひとつ。

リアルな世界観で描かれたルネサンス期の作品らしく、左手前にいる天使の頭には金の輪っかではなく、金のお盆のようなものをかぶせています。

また、空から降りてきている光線(鳩の精霊)が通るために、家の壁には小さなトンネルが…。

妙なリアル感を追求した、おもしろい作品です。

目玉作品!『聖母子』/作:ドメニコ・ギルランダイオ

ミケランジェロの師匠で、レオナルドダヴィンチの兄弟子でもあった、ドメニコ・ギルランダイオ。

この作品ではマリアの後ろの景色がぼやけていたり、青くなっていることにご注目ください。

これまでの遠近法と言えば、線を用いて立体感を表現した線遠近法が主流でしたが、こちらの作品に使われているのは空気遠近法(遠くのものをぼかす)と色彩遠近法(遠くのものを青っぽくさせる)。

ルネサンス期の特徴である遠近法と陰影法を駆使した、代表的な作品です。

また、人間的な表現をしているマリアと幼児キリストも鑑賞のポイントです。

ドヤ顔自画像に隠された想いとは…『34歳の自画像』/作:レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン

芸術家の社会的地位が向上した時代では、有名画家の自画像は「芸術家とコネクションがある」「芸術に興味がある」ことを誇示できる、格好のアイテム。

そんな中でたくさんの自画像を描いてきたレンブラントですが、はじめは表情を描く練習のためにかきはじめたと言われています。

こちらの作品は、レンブラントが画家として絶頂期に描かれた作品。

「オランダいちの画家」とよばれていたドヤっぷりが、作品によく表れています。

たとえば、片腕を乗せたレンブラントのポーズに注目。

このポーズはラファエロやデューラーなど、ルネサンス期の錚々たる画家が自画像に描いてきた時と同じポーズと言われています。

また、レンブラントが着ているコスチュームにも意味が。

これはラファエロなどが活躍していた、ルネサンス時代のコスチューム。

あえて古めかしいコスチュームを着ることで、「自分はルネサンス期の大画家たちの後継者」ということを、ドヤ顔とともにアピールしています。

いつもと違う?!『ヴァージナルの前に座る若い女性』/作:ヨハネス・フェルメール

日本で人気の高い画家である、フェルメール。

フェルメールが残した最後の作品と言われているこちら作品ですが、何か違和感を覚えませんか?

その違和感は、光の方向の違いによるもの。

ほかの作品では左上の窓から光がさしているのですが、こちらでは窓を閉じて鑑賞者サイドから光が当てられています。

また、フェルメールの特徴である、スポイトで水滴を落としたような光点の描き方が、こちらの作品ではあまり強調されていません。

新しい方向性にチャレンジした、フェルメールのチャレンジ精神がうかがえる一作です。

絵葉書代わりに買われた『ヴェネツィア:大運河のレガッタ』/作:カナレット

写真などがない時代、旅行のお土産として買われていたのが景観画です。

カナレットはイギリス人の旅行客相手に、おおくの風景画を描いてきました。

そのため、彼の作品のほとんどがイタリアではなく、イギリスにあるんだとか。

こちらの作品もそのひとつで、ヴェネチア名物であるレガッタ・レースを描いています。

景観画はお土産用に本物そっくりに描く必要があり、その正確さからヴェネチアの街を再建する時の参考になると言われているほど。

イギリスで風景画が発達していく、美術史的に意味のある一作です。

ロンドンナショナルギャラリー展の混雑状況

ロンドンナショナルギャラリー展は、コロナ対策のため事前予約制!

入れ替え制ではありませんが、入場前に人数制限も実施しています。

入るまでに少し並ぶ可能性はありますが、館内では混雑の心配は一切不要!


フェルメールやゴッホの作品をゆっくり見る、絶好のチャンスです。

ロンドンナショナルギャラリー展のみんなの感想

「観て良かった!」という声が多数よせられている、ロンドンナショナルギャラリー展。

はじめて観る方も、イギリスで観たことある方も、みなさん感動していました。

日時指定券と入場制限のため、好きなペースでゆっくり鑑賞できるのも高評価のよう。

いちばん人気は、やはりゴッホの『ひまわり』。

静けさのなか、間近で見られるのは今だけですよ。

ただし、人気作品の前ではどうしても人が増えてしまうので、マスクは忘れずに持って行きましょう。

すみっコぐらしが人気!おすすめのグッズ・お土産

ミュージアムショップには、画家のサインが描かれたトートバッグなど、ユニークなオリジナルグッズが目白押し!

部屋にちょこっと飾ったり、普段使いにもぴったりなアイテムばかり。

公式図録はロンドン・ナショナル・ギャラリー展の出品作すべてを、詳しい解説とともに収録されています。

そのほか、漫画家・和田ラヂヲさんや石屋製菓とのコラボグッズも。

中でも人気なのが
すみっコぐらしのぬいぐるみ。


ゴッホ『ひまわり』やフェルメール『ヴァージナルの前に座る若い女性』などをモチーフにした衣装を着た、かわいいてのりサイズのグッズです。

グッズ名ロンドン・ナショナル・ギャラリー展 公式図録
販売価格2,900円(税込)

グッズ名すみっコぐらし てのりぬいぐるみ(全5種)
販売価格990円(税込)

まとめ

「西洋絵画の教科書」ともいわれている、ロンドンナショナルギャラリー。

ヨーロッパ美術を網羅するコレクションが、ここ日本で観られるなんて夢のようです!

通常であれば混雑必須の内容ですが、今回は日時指定と入場制限によって人混みに埋もれる心配もありません。

名画たちとじっくり向き合い、絵画の素晴らしさを肌で実感できる絶好のチャンス!

一生に一度のこの機会を、どうかお見逃しなく!!

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