なぜ人は「変わりたい」と思っても変われないのか

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自分を変えたい、変わりたいと思っている人は少なくないはず。

なのに実際に変われている人はあまりいません。

変わりたくても変われない理由、それはいたってシンプルです。

ここでは「なぜ人は変われないのか」について、わたしの経験をふまえながら解説していきたいと思います。

死にかけた。けど、その前と後でなにも変化はなかった。

4年前、わたしは生死をさまよう経験をしました。

詳しいハナシは本編とは関係ないので割愛しますが、当時夫は「この2日間がヤマです。」と医師に告げられたそうです。

死にかける、なんて経験はめったにありません。

だから、昏睡状態から目覚めたわたしは「これをきっかけに自分が変われるんじゃないか」と期待しました。

  • 生きる喜びを身に染みて感じ、これからの毎日は頑張れるかも!
  • なにか人生観が変わるかも!

あとは、「霊感とか出たりして、特異体質になってるかも~」なんてことも思ってました。

しかし、実際は死にかける前後で何も変わることはありませんでした。

なにひとつとして変わっていなかったんです。

わたしが変われなかった理由

死にかける、という自分を変えるのにはもってこいのビッグチャンスがきても何も変わることはなかった。

それはなぜか。

理由は2つあります。

理由1:「どう変わりたいのか」が明確じゃなかった

たとえば、「なにか買いたいな」と思ってウィンドウショッピングをしに行ったとしましょう。

あれもいいな、これもいいかも、と思いながらデパートを歩き回り…

気が付いたら結局なにも買わなかった、もしくは必要ないものまで買ってしまった、という経験はありませんか。

「Vネックの白いTシャツがほしい」と目的が決まっていれば、数店舗まわるだけで買い物は終了します。

だけど、「なにかほしい」という漠然とした気持ちで行くと、時間とお金と体力をムダに浪費するだけです。

「変わりたい」という思いも、これと同じです。

「今の自分をどう変えたいのか」が明確であれば、あとは変わるための戦略を考えて実践するだけ。

だけど、「なんとなく今の自分を変えたい」というだけじゃ、いつまでたっても自分を変えることはできません。

簡単なようで、意外とコレがちゃんとできていない人が多いような気がします。

4年前のわたしは「このままの自分じゃダメだ」とは思っていても、じゃあ具体的にどうダメなのか、どうなりたいのかまでは落とし込めていませんでした。

それじゃあ、どんなチャンスがきたって自分のものにすることはできませんよね。

ちなみに、「ブラブラ~っとしてれば、自分がほしかったものが見つかる時もあるじゃん」と思う人もいるかもしれません。

たしかにその通りなのですが、必ずしも見つかるとは限らないし、見つかるまでに多大な時間や労力がかかってしまいます

効率的に自分を変えるには、まず「どう変わりたいのか」を深く考えてみてください。

理由2:チャンスをものにする準備ができていなかった

4年前のわたしは突然倒れ、その後は意識不明。なにが起こったのか、ほとんど覚えていません。

もし当時のわたしが「人生観を変えたい」と考えていて、倒れる前に生や死について勉強したり考察していれば、死にかけた経験を活かせたかもしれません。

だけど、そんなことはまったく考えずにその時は訪れました。

だから今でも人生観は変わっていないし、「人間って本当に簡単に死んじゃう生き物だな」くらいの感覚しかありません。

チャンスなんてそんなもの。

ある日、突然やってくるのです。

そして、予告なくやってくるチャンスをものにするためには、事前準備が必要不可欠です。

チャンスがきてから準備し始めるのでは、もう遅いのです。

2019年のゴールデンウィークは、10連休というめったにない長期休暇となりました。

しかし、TwitterなどのSNSを見てみると「結局なにもしないで終わったー」という声がいくつもあがっていました。

だけど一方で、事前にクラウドファンディングでお金を集めて、10連休を使ってドーンとどでかい事をやっている学生さんもいました。

きっとその学生さんは連休前後で急激な成長をしたに違いないと思います。

チャンスは何回もやってくるものではありません。

貴重な機会を逃さないためにも、そしていつチャンスがきてもいいように準備しておきましょう。

だれもあなたを変えてくれない。変えられるのは自分だけ。

これまでに、自分が変われない理由を2つおはなししてきました。

  • どう変わりたいのかがハッキリしていないこと
  • 変われるチャンスがきても、そのチャンスを活かせていないこと

そしてもうひとつ、「本当に変わりたいと思っていない」という根本的かつもっとも大切な理由があります。

たとえば、世の中には「〇〇したいけど時間がない」と言う人がよくいます。

でも、そういう人たちは長いお休みをするチャンスがきても、結局何もしないで終わるのが大概です。

本当に自分を変えようと思っている人は、変わろうと思った瞬間から行動しています。

「時間がない」「お金がない」「知識がない」など、変われない人をほかのせいにしている人は実はココロのどこかで「変わらなくてもいいや」と思っている自分がいるはずです。

「めっちゃおなかすいた~」と思っているのに、なにも食べない人はいません。

本当におなかがすいていれば、なにかクチにするはずです。

必要にかられれば、人は必ず行動するものです。

だれもあなたを変えてくれる人はいません。

「○○さんがいてくれたからわたしは変われた」というハナシもありますが、それにはまず「自分は変わりたい」という思いがあったからです。

変わる必要がないと思っている人にいくら言っても変わりませんよね。

自分を変えてくれるきっかけを待つのではなく、自分から動くこと。

「変わりたい」と強く思うこと。

これは自分を変えるための大前提です。

【余談】死にかけて分かったこと

※ここからは本編と関係ないハナシです。

4年前、薄れゆく意識のなかで唯一ハッキリ覚えていることがあります。

それは「ま、このまま死んでもいいか~」と思ったことです。

もちろん、生きるに越したことはありません。

でも、好きな人と結婚し、好きな仕事を思う存分やって、趣味の旅行もして…と、やりたい事はしっかりやっていたのです。

人間って、本当にいつ死ぬか分からないものです。

年齢も性別も、健康状態もあまり関係ありません。

だから、死にたくはないですが、いつ死んでもいいような毎日をこれからも送っていきたいと思いました。


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