すかいらーくは24時間営業を全廃するのではなく、営業時間のレベニューマネジメントを導入したらどうだろうか。

ビジネス

ファミレス最大手のすかいらーくHDが、24時間営業を全廃すると言う。

理由は2つ。
・人手不足を背景に従業員を確保するための働き方改革が急務になっているため
・消費者のライフスタイルの変化に対応するため とのこと

確かに、最近の日本の風潮として24時間365日営業するスタイルは時代に合っていない。
人手不足の問題は、すかいらーくだけでなく飲食業界全域に及ぶ。

「24時間営業の全廃」でこれらの問題は解決するかもしれないが、気になるのは利益面だ。

深夜営業で得ていた売り上げを手放すのはまだ早い気がする。

ここで一旦、「レベニューマネジメント」について考えていただきたい。

レベニューマネジメントとは、需要の強弱に応じて柔軟に価格を変更し、売り上げの最大化を図る戦略のこと。

例えば、連休やお盆・年末年始は航空費やホテル宿泊費が通常よりも高値に。
逆に、平日などの閑散期は値段が安くなったり、様々なサービスを付けたりして集客化を図っている。

このように価格を変動させることはファミレスでは不可能に近いと思うが、価格ではなく営業時間ではどうだろうか。

例えば、大学の学園祭前後は多くの学生が深夜まで準備に勤しんでおり、深夜にレストランを利用することも少なくない。

桜の名所近くのレストランならば春は花見客で賑わい、 人気のアパレルやiPhoneの新作発売前日ともなれば、徹夜組が利用する。

何も1年中開く必要はなく、稼げる時だけオープンする

そんな風に、営業時間を需要に応じて変更してみてはどうだろうか。

しかし、レベニューマネジメントにはひとつ問題がある。

それは「誰が価格変動を管理するか」だ。

ここで、参考にしたいのがレベニューマネジメントを導入している企業のひとつであるアパホテル。

アパホテルの 価格の上げ下げは本部が決めるのではなく、地元の動向を良く知る支配人が行なっているという。

すかいらーくも全国の店舗を一斉に管理するのではなく、オープン日を店長に任せてみてはいかがだろうか。

従業員の確保も、期間限定の深夜営業ならその日だけ時給を上がればシフトが埋まるかもしれないし、他店の社員を導入すれば良い。

どの分野であれ、老舗のお店というのはベースを守りながらも時代に合わせて柔軟に変化しているところが続いている。

すかいらーくもゼロ百で考えるのではなく、柔軟な対応を考慮していただきたいものだ。

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